七夕岩まつり(高山市松ノ木町)へ。大しめ縄上げは迫力!

8月4日(土)に、松之木町の七夕岩まつりへ行ってきました。大しめ縄が上がる所を一度見てみたいなぁと思っていたのです。これまでは七夕の前日である8月6日の夜に開催されていたのですが、昨今の事情により第一土曜の夜に開催することにしたそうです。

↓高山市の民俗文化財に指定されています
松之木の七夕は、町内にある七夕岩で行なわれる行事を中心としている。
七夕岩は、大八賀川の両岸に立つ、男岩(おとこいわ)と女岩(おんないわ)の2つの大岩からなる。毎年8月6日(古くは7月6日)に、男岩と女岩の両岩に大しめ縄を張り渡し、飾り提灯や、その年男の子の生れた家では藁(わら)の馬を、女の子の生れた家では糸巻きを吊し、牽牛織女(けんぎゅうおりひめ)の2星をまつり、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る。
この行事は元禄時代以前から行なわれていたといわれ、『飛州志(ひしゅうし)』や『飛騨国中案内』『斐太後風土記(ひだごふどき)』の中でも紹介されており、古くから遠近に知られていた。
国道を横断して張られ、危険なために一時中断したこともあったが、当局との折衝の末、復活した。
歴史もあり、他では見られない貴重な民俗行事である。
―高山市公式サイトより
詳細情報がわからず、町内の人間じゃなくても見学して良いのだろうか?駐車場はある?そして何時にやるんだろう?などなど不安になりながら午後6時前に到着。

臨時駐車場がちゃんとありました。でも停められるのは15台くらいかな?

こちらが男岩。麓では神事の準備が進められていました。

大八賀川をはさんで反対側が女岩。こちらの麓は出店やステージがあり、子供たちがたくさん集まっていました。

大しめ縄には飾り提灯や馬、糸車がつるされています。これが上空に張られるのか~!と期待感が高まります。

地元の方らしき人に「縄が上がるのは何時頃ですか?」と聞いたら、午後8時過ぎと教えてくれました。ちょっと早く来すぎた


ステージで出し物をやっていたので、橋の上で涼みながら観ることに。子供盆踊りや飛騨やんさ、三味線…夕暮れと相まって、なんだかノスタルジックな気分になります。

午後7時過ぎに獅子舞が始まりました。写真ではわかりにくいのですが、対岸の橋の下から観ています。

かがり火が灯され、神事が始まりました。
そして午後7時55分、「通行止め5分前です」とのアナウンス。いよいよ始まります。


↑写真右上が男岩のかがり火
通行止めとなり、橋の上に人が集まってきました。
ホラ貝が鳴らされ「よ~いしょ!」という子供たちの掛け声とともに少しずつ大しめ縄が上げられていきます。

橋に引っかからないよう、慎重に慎重に…。たまに「ストップ!引っ張るのストップ!キープキープ!!」といった声がかかり、緊迫感があります。

ここまで上げて一度中休み。
この行事が江戸時代から300年続いていることや、祭りができるのを当たり前と思わず感謝したい、といったお話がありました。

再度掛け声と共に縄が引き上げられます。高々と岩の高さまで上がり、無事終了!拍手がわき起こりました。
地元の方は「綱を上げるだけの地味な祭りだよ。」と仰ってましたが、想像以上の迫力でした。これだけの行事を行うのは大変だと思いますが、これからも続けていって欲しいです。
七夕岩(たなばたいわ)
【住所】岐阜県高山市松之木
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