春、入園・入学シーズンですね。SNSを眺めていても、新入学祝いの写真がいっぱいです。きっと、本人よりも親御さんの方が感慨深いのではないでしょうか。



お祝いムードの中で唐突ですが、私は高校に入学して半年経った頃、中退を考えていました。友達はいたし、勉強自体は好きだったので学業にも困っていなかったのですが…。

元々、協調性に欠けるというか、「みんなと一緒」を押し付けられる環境が苦手で、保育園も小学校も中学校も嫌いでした。

あと、朝が弱く、保育園は引きずられるようにしながら車に放り込まれて、いつもグズリながら通っていました。「大人になったら絶対に早起きする必要がない生活を送ろう。」と、よく思ったものです。



「高校を中退しようか。」と考え始めたのは、大きなキッカケがあった訳ではありません。仲の良い友達が学校に来なくなったり、友人とトラブルになって人間関係に疲れたり、バイト仲間と遊んでる方が楽しくなったり…その程度です。

でも多感な時期なので、「貴重な10代の時間を、つまらない高校生活に費やして良いのだろうか？」とか思っちゃうんですよね。

友達に相談して「やめない方がいいよ。」とアドバイスされる度に、「いや、やめてやる！」と天邪鬼になり（何のために相談してるんだ…）、ある日、ついに母親に

「高校をやめたい。」

と伝えました。怒られるかな…と緊張していたら、返ってきたのは意外な言葉。

「将来を考えるとやめない方が良いと思うけど、自分でそう決めたなら無理に通う必要はない。」

あ、やめてもいいんだ。
自分で決めていいんだ。

と、気持ちがすごく楽になりました。それからは、「いつやめたって構わないんだから。」と考えるようになり、無事（？）3年間通うことができました（単位ギリギリまでサボってましたけど…）。

中退していたら、また別の生き方があっただろうし、中退しなくて良かったのかはわかりません。ただ、あの時、無理に引き止めずに「自分で決めていい。」と言ってもらえて良かったなと思います。


新高校生の皆さん、そして親御さん。困難もたくさんあると思いますが、頑張ってください。